コーディネ―ション&コオーディネーショントレーニングとは

コーディネ―ショントレーニングやコオーディネーショントレーニングといった言葉を聞くと、身体をよりうまく使うためのトレーニングというイメージがありますよね。

一般の方からスポーツ選手まで、さまざまな方がコーディネ―ショントレーニングを行うことで、今よりももっと自由に身体を動かせるようになっていくはずです。

この記事では、

  • コーディネ―ション&コオーディネーション=調整力
  • コーディネ―ショントレーニングとは
  • コオーディネーショントレーニングとは

などを解説します。

 

コーディネ―ション・コオーディネーション=調整力

バイオモーターアビリティという体力要素の中に、調整力という能力があります。

コンディショニング

この能力は、スキルや技術と非常に関係の深い要素であり、調整力を向上させることでよりパフォーマンスを上げられる可能性があります。

調整力とは

冒頭でも少し触れましたが、

  • コーディネ―ション
  • コオーディネーション

この2つの要素は、言葉は1文字違いですが全く別の意味を持っています。

日本語に訳すと“調整力”という言葉に置き換わりますが、本質的な意味としては、

身体を自由自在に動かす能力のこと

を指しています。

一般的に知られているのはコーディネ―ショントレーニングだと思いますが、どちらか一方だけの考え方ではなかなか本質的なトレーニングができません。

  • コーディネ―ション=アメリカ的な考え方
  • コオーディネーション=ドイツ的な考え方

それぞれの国で調整力の考え方が異なり、両方の考え方でトレーニングをすることで、自由自在に身体を動かす能力が養成されるようになります。

コーディネ―ション=アメリカ的

コーディネ―ション【coordination】とは、アメリカ的な考え方で、

全ての動きは、脳が支配している

ということが根底にあります。

例えば、全く経験のないスポーツや動きをするとき、身体をどのように動かしていいのか分からず難しさを感じますよね。

このとき、「足をこうやって動かして、腕はこうやって動かす…」というように、動きを“意識して作っていく”ようなイメージで動作を脳にインプットしていきます。

アメリカのコーディネ―ションの考え方は、このように、脳を使って動作をインプットしていくというのが主体的な考え方になります。

コオーディネーション=ドイツ的

一方コオーディネーションはドイツ的な考え方であり、

脳が関与しない状態(無意識)でも身体を動かせることが必要

というのがメインの考え方です。

スポーツの試合などでは、決まったパターンの動き、シチュエーションは1度たりともなく、全て微妙に違います。

こういう状況に適応するために、あえて意識的に身体を動かさず、無意識(反応)で動けるようにする能力を養成するための考え方がコオーディネーションになります。

コーディネ―ションの7つの能力

このように、それぞれの国によって考え方は異なりますが、このコーディネ―ション能力を向上させる上で知っておきたい能力が7つあります。それぞれご紹介しますね。

識別能力

さまざまな動きや目的に対して、身体を正確に動かせるように調和する能力のこと

連結能力

ある身体の部分を動かし、その部分的な動きを全身運動の中でスムーズに行えるようにつなげる能力のこと

反応能力

さまざまなシグナルに対して、より素早くかつ正確に反応する能力のこと

定位能力

「ボールがこの後この辺りに落ちてくる」というような空間・時間を的確に調整できる能力のこと

バランス能力

バランスの良い状態から姿勢が崩れたときに立て直す、もしくは環境の悪い中でバランスを維持する能力のこと

変換能力

目的を達成しようと行っていた動作の最中、目的が変わり別の動作が必要になったときに素早く動作を変換できる能力のこと

リズム化能力

音楽や外的なものから指示されるリズムを、動きのリズムとして再現できる能力のこと

これら7つの能力が複雑に絡み合ってコーディネ―ション能力となり、身体を自由自在に動かせるようになるということです。

ただ、これらを解釈するのは少し難しく感じる部分もあるので、もう少しわかりやすい形でトレーニングとあわせてご紹介していきます。

 

コーディネ―ショントレーニングとは

ここからは、実際のトレーニングに活かせるように改めて意味やトレーニング方法を詳しく解説します。

コーディネ―ショントレーニングの意味

先ほど「アメリカ的な考え方」とお伝えしましたが、コーディネ―ションをわかりやすく言えば、

できる→できる→できるというステップを踏んで、1つの動作を習得すること

を指しています。

コーディネ―ション

コーディネ―ショントレーニングをするときのポイントは、

  • ゆっくり → 速く
  • 簡単な動き → 複雑な動き

というようにステップアップして、目的とする動作を確実に習得できるにしていきます。

実際にトレーニング内容を見てもらった方が、よりイメージしやすいと思います。

野球のコーディネ―ショントレーニングの例

例えば、まだキャッチボールを確実にできない小学生がいるとします。

この小学生が適切にキャッチボールを行えるようになるためのコーディネ―ショントレーニングは、以下のような手順で行っていきます。

  1. 5mの距離で立ち、ワンバウンドさせてボールをキャッチする
  2. 5mの距離で立ち、下投げでノーバウンドのボールを投げてキャッチする
  3. 10mの距離で立ち、ワンバウンドさせてボールをキャッチする
  4. 10mの距離で立ち、下投げでノーバウンドのボールを投げてキャッチする
  5. 10mの距離で立ち、上投げでノーバウンドのボールを投げてキャッチする
  6. 15mの距離で立ち、上投げでノーバウンドのボールを投げてキャッチする

というイメージで、徐々に難易度を上げつつ、スピードも上げていきます。そして、1つ1つを確実にできるようになってから次のステップに移るようにします。

そうすると、キャッチボールが確実にできるようになり、キャッチボールをするという目的が達成されます。

次は、サッカーのロングパスを例にご紹介しますね。

サッカーのコーディネ―ショントレーニングの例

先ほどと同じように、まだボールを蹴り慣れていない小学生がいるとします。

この小学生がロングパスを出せるようになるためのコーディネ―ショントレーニングは、以下のような流れになります。

  1. 5mの距離で、相手の正面にゴロでボールを蹴る
  2. 5mの距離で、相手の胸にボールを蹴り上げる
  3. 10mの距離で、相手の正面にゴロでボールを蹴る
  4. 10mの距離で、相手の胸にボールを蹴り上げる
  5. 15mの距離で、相手の正面にゴロでボールを蹴る
  6. 15mの距離で、相手の胸にボールを蹴り上げる
  7. 20mの距離で、相手の胸にボールを蹴り上げる

イメージ的にはこのようになりますが、実際の現場ではもっと細分化しないとここまでポンポン拍子ではいかないと思います。

ただ、コーディネ―ショントレーニングのイメージはできたかなと思います。結局、コーディネ―ショントレーニングに決まった形はないんですね。

全て自分で考えて、目的とする動作を習得するためのできる→できるというステップをつくればOKです。これが、コーディネ―ショントレーニングの具体的な方法ですね。

 

コオーディネーショントレーニングとは

続いては、「ドイツ的な考え方」であるコオーディネーショントレーニングについて解説します。

コオーディネーショントレーニングの意味

コオーディネーションの本質は、

あえてできない・難しいことを“経験”させること

にあります。

コーディネ―ションと大きく違う点は、何かの動作を取得・できることを最初から目的としていないことです。

逆に、コオーディネーショントレーニングをするときの注意点は、実施する人が予想・予期できることはNGということです。

常に新しい、難易度が高いことを経験させることで、試合中など咄嗟のプレーのときに”無意識で”身体が動くようになります。

野球のコオーディネーショントレーニングの例①

実際、野球選手がコオーディネーショントレーニングを行う場合、1つは近距離ノックがあると思います。

この近距離ノックでは、ボールを捕ることよりもとにかく飛んでくるボールに対して、グローブを合わせていくことです。

そうすると、試合中にボールがイレギュラーしても、そのとき咄嗟に反応できるようになります。

野球のコオーディネーショントレーニングの例②

別のケースで言えば、バント練習を細い鉄の棒で行うことです。これは、僕が高校生のときにずっと行っていた方法ですが、バットの半分以下の細さしかない鉄の棒でバントをします。

そうすると、通常の太さのバットでバントをすると、簡単にバントができるようになります。

この細い鉄の棒で行う場合は、バントがうまくできなくてもOKです。経験した後、バットでバントをするとその意味がよくわかると思います。

こういったバットよりも細い棒で行えば、かなり難易度が高いですよね。こういったことを経験することに、コオーディネーショントレーニングの意味があります。

サッカーのコオーディネーショントレーニングの例

サッカーの場合で言えば、

  • ボール3つを使って通常の試合をする
  • シュート練習でテニスボールを蹴る
  • ゴールキーパーの練習で、同時に3人がシュートを放って止める

などがコオーディネーショントレーニングになります。

普段こういう経験をしませんよね。新鮮さもありますが、何よりこういった経験をした後、いつも通りの練習をすると簡単に感じるはずです。

この感覚の違いが大事で、これもコオーディネーショントレーニングで得られる効果の1つですね。

このように、コーディネ―ションとコオーディネーションは、一文字違いではあるものの、本質的には全く違った意味があるというわけです。

 

まとめ

今回は、調整力=コーディネ―ションとコオーディネーショントレーニングなどについて解説しました。

今回の記事のまとめ

  • 調整力とは、自由自在に身体を動かす能力のこと
  • 調整力を英語で言うと、コーディネ―ション・コオーディネーショになる
  • コーディネ―ション=アメリカ的な考え方で、1つの動作を習得することが目的
  • コオーディネーション=ドイツ的な考え方で、難しいことを経験させることが目的
  • それぞれをうまく組み合わせることで、よりスキル・技術の向上が期待できる

こういった内容をお伝えしました。

今回の内容が少しでも参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ちなみに、コンディショニングについては別の記事で解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

 

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