コンディショニングの意味を語る上で重要になる「5つの要素」とは

コンディショニング【conditioning】という言葉を聞くと、体調を整えるなどのイメージが浮かびやすいですよね。

ただ、コンディショニングの本来の意味は、ただ体調を指している言葉ではなく、主に5つの要素を指している言葉でもあります。

この記事では、

  • コンディショニングとは
  • コンディショニングで重要になる「5つの要素」とは
  • 身体的コンディショニングに含まれる7つの要素

などを解説します。

 

コンディショニングとは

コンディショニング【conditioning】=その日の体調のこと。これは、一般的にイメージされるコンディショニングの意味だと思いますし、このように考えている方もいると思います。

ただ、本質的な意味はその日の体調だけではなく、以下のような意味も含まれています。

コンディショニングの意味

コンディショニングの本来の意味は、

ベストパフォーマンスを発揮するために必要な要素全て

のことを指しています。

この要素は大きく分けて5つあります。

コンディショニングの5つの体力要素

この5つの体力要素というのは、

  • 身体的コンディショニング
  • 精神的コンディショニング
  • 防衛的コンディショニング
  • 栄養
  • 休養

などのことです。

コンディショニング

スポーツ選手などがベストパフォーマンスを発揮しようと思うと、これらすべての柱が整っている状態が理想とされています。

これらの要素すべてが整っている、それぞれの柱のレベルが高い状態のことを“ベストコンディショニング”というわけです。

身体的コンディショニングとは

さらに、これら5つの体力要素の中の1つに「身体的コンディショニング」という要素があります。

この内容はさらに細分化されており、「バイオモーターアビリティ」という以下のような内訳があります。

バイオモーターアビリティ

主な要素としては、

  • 筋力
  • 持久力
  • スピード
  • パワー
  • 調整力
  • 敏捷性
  • 柔軟性

など、7つの体力要素があります。

これらは先ほどお伝えした5つのコンディショニング要素と同じように、全ての体力要素がバランスよく整っていることが目指すべき状態となります。

コンディショニングとスポーツ選手の関係

ここまでの内容でコンディショニングとは何か、どのような内容なのか少しイメージできたと思いますが、スポーツ選手にとってなぜコンディショニングが重要なのでしょうか。

その理由は、以下のピラミッドが関係しています。

ピラミッド

これは図の通り、基礎体力が土台となり、その上にスキル・技術、戦術などが重なります。

個人やチームとして強くなるには、この土台部分が大きいことで、その上に重なる要素も大きくしやすくなります。

この土台である“基礎体力”は、先ほどお伝えしたコンディショニングと同義です。つまり、

コンディショニングを向上させることと練習を平行して行って初めて、個人やチームとしてのレベルが上がる

というわけです。

逆に、練習にひたすら打ち込んでいるけどコンディショニングトレーニングを一切していない。そうなれば、ピラミッドの真ん中部分だけを大きくしようとしていることになります。

それではアンバランスですし、どこかでスキル向上の限界を迎えてしまいます。だから、個人やチームが強くなるためには、コンディショニングトレーニングが必須になるというわけです。

コンディショニングトレーニングで重要なこと

ただ、現在ウエイトトレーニングなどに励む個人やチームも多いと思います。これは素晴らしいことである一方、おさえておくべきこともあります。

それは先ほどもお伝えしたように、

コンディショニング要素“全て”をバランス良く整えて向上させる

ということが重要です。

イメージとしては、ほぼすべての体力要素が高いレベルにあるのに、何か1つだけレベルが低いとします。

コンディショニングの1つの要素が低い

そうすると、残念ながらこの一番低い体力要素にすべてが引っ張られてしまいます。

野球選手をイメージするとわかりやすいですが、

  • 持久力もあって練習をこなすスタミナも十分
  • 脚も速くて盗塁をよく決められる
  • 体の使い方もうまく
  • 柔軟性も高く、身体も柔らかい
  • だけどガリガリで、バットを振る筋力がない

となれば、パフォーマンスは筋力に一気に引っ張られて低下しますよね。

これは極端なイメージですが、ただこういうことがコンディショニングでは起こりえます。

ですので、コンディショニングトレーニングで重要なことは、全ての体力要素をバランス良くトレーニングすることです。

コンディショニングが整った状態

現状としては、ウエイトトレーニングが盛んに行われるようになってはきているものの、

  • 持久力
  • 調整力
  • 柔軟性

などは、あまりメインとしてトレーニングされていないと思います。

全ての要素を適切にトレーニングすれば、まだまだ伸びていく才能もあると思います。コンディショニングでおさえてほしい基礎の部分はこういったことになります。

 

コンディショニングの意味を語る上で重要になる「5つの要素」とは

ここからは、先ほどお伝えしたコンディショニングについて、1つ1つの体力要素の内容を深堀していきたいと思います。

①身体的コンディショニング

ここは、先ほども触れたバイオモーターアビリティのことです。

バイオモーターアビリティ

バイオモーターアビリティは、かなり重要なので次の項でさらに詳しく解説していきますね。

②精神的コンディショニング

これはイメージしやすいと思いますが、いわゆる「メンタル」の要素。

例えば、

  • 練習では良いパフォーマンスが発揮できるけど、試合では緊張しすぎて思ったようなプレーができない
  • 自分のグランドで試合をやれば問題ないけど、他校のグランドではパフォーマンスが下がる
  • 身体的コンディショニングは素晴らしいけど、緊張しやすく考え込んでしまう

こういったことがあれば、パフォーマンスが下がってしまいます。

コンディショニングの要素しては、こういった精神的な部分(メンタル)も関与しているということです。

③防衛的コンディショニング

防衛的というのは、いわゆる「免疫力」のことを指しています。

例えば、

  • 遠征に行って食事をすると、すぐにお腹を下す
  • いつも寝る環境が変わると、体調を崩す

などのことです。

免疫力を高めるためには、適切なトレーニング+栄養+休養(睡眠など)を回せると、免疫力は徐々に向上してきます。

こういった要素もパフォーマンスを向上させる上では、重要になる要因の1つですね。

④栄養

栄養はイメージしやすいと思いますが、

  • 炭水化物
  • たんぱく質
  • 脂質
  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維 など

練習やトレーニングで疲労した状態から回復する、または筋肉や身体の組織を作るために必要になってきます。

スポーツ選手は、栄養の過不足があればケガにつながる可能性もありますし、精神面への影響も出てきます。

  • 食事内容(栄養バランス)
  • 食事の量
  • 食事を摂る回数やタイミング など

コンディショニング向上のためには、こういったことも考慮する必要があります。

⑤休養

もう1つの要素は、休養です。

これは「体を休める」という意味もありますし、「睡眠」などを適切にとることも含まれます。

過度に練習やトレーニングをし続ければ、疲労した状態から回復できず、オーバートレーニングになってしまいます。そうなれば、長期の離脱・不調に追い込ませる可能性も出てきますよね。

こういったことを防ぐためにも、適切な休養をとることは必須と言えます。

 

身体的コンディショニングに含まれる7つの要素

続いては、身体的コンディショニングの7つの要素を詳しく解説します。

①筋力

筋力を向上させる最大の目的は「最大筋力の向上」です。

最大筋力を向上させるためには、筋肉の断面積、いわゆる筋肉そのものを大きくすることで筋力が向上します。

そのためには、

  • 強度
  • 回数
  • セット数
  • 休息時間
  • 頻度
  • 期間

など、さまざまなトレーニング変数と言われる要素を調整することで、筋力を向上させることができます。

一般的には、この筋力を向上させるために行われるトレーニング方法は、

  • レジスタンストレーニング
  • ウエイトトレーニング
  • 加圧トレーニング
  • スロートレーニング など

があり、いろんな方法で筋力は向上します。

筋力を向上させることで、スポーツの各競技で使用する道具をより安定して扱えるようになったり、パワーの向上、筋持久力の向上につながります。

野球選手に必要なウエイトトレーニングについては、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

②スピード

スピードというのは、

  • 速さ
  • スピード

主に2つの考え方があります。

スピードを向上させるために考えることは、

  • 今発揮できる最大の速さを維持すること
  • 動作をスムーズにすること

などがあります。

例えば野球選手の場合、バットのスイングスピードが向上することで、打球は飛ぶようになります。陸上選手であれば、タイムに直結します。

スポーツ選手は、このスピードを向上させることでパフォーマスに大きな影響を与えられるため、非常に重要な要素です。

このスピードについては、以下の2つの記事を参考にしてみてください。

③パワー

パワーというのは、

最大筋力1/3 × 最大スピード

という式で表されますが、スポーツ競技の大部分でパワーは必要になります。

このパワーは筋力とスピードを高めると自然に高まる要素ですが、主に活用されるトレーニングでは「プライオメトリックス」などがあります。

④持久力

ここでいう持久力はいわゆるスタミナであり、心肺持久力のことです。

文字通り心臓と肺の持久力のことで、持久力が高ければ、

  • 陸上の長距離をより速く走る
  • 練習を長くこなせる
  • 疲労回復も速く疲れにくい

などのプラスの影響が出ます。

特に、サッカーやバスケットなど持久性の競技をされている方は、重要な要素となります。

⑤敏捷性

敏捷性は、

速さ×正確性

で表される体力要素のことです。

わかりやすいのは、野球の投手がバント処理をしてボールを捕り、1塁にボールを投げてアウトする。

この一連の動きには、

  • 速さ → 速くボールを捕る
  • 正確性 → 1塁でアウトにする

という要素が含まれ、このようにスポーツで度々みられる動きの適切に、かつ速く行えるようにする体力要素のことです。

敏捷性を向上させるアジリティトレーニングには、

  • 反復横跳び
  • Tドリル

などがあります。

⑥調整力

調整力とは、

身体を自由自在に操る能力

のことを指しています。

この能力に最も優れている選手の1人に、元シアトルマリナーズのイチロー選手が当てはまります。

自由自在にバットを操り、非常に高いスキルを有する。この調整力はスキルに直結するため、技術向上のために重要な体力要素となります。

調整力を向上させるトレーニングには、

  • コーディネ―ション
  • コオーディネーション

などがあります。

⑦柔軟性

最後の柔軟性は、いわゆる身体の柔らかさを示す要素です。この柔軟性には2つの種類があり、以下の通りです。

  • 静的柔軟性:長座体前屈など、静止状態での身体の柔らかさ
  • 動的柔軟性:動きの柔らかさ

静的柔軟性は、人間の骨格上決まっている柔軟性があれば問題なく、スポーツ選手の場合は動きの柔らかさ、動的柔軟性の高さはパフォーマンスとの関係が深いとされています。

静的柔軟性(スタティックストレッチング)については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ここまでお伝えした7つの要素が、身体的コンディショニング(バイオモーターアビリティ)であり、これらすべてをバランス良く整える、向上させることがコンディショニングトレーニングの目的となります。

 

まとめ

今回は、コンディショニングの意味や重要になる5つの要素を解説しました。

今回の記事の内容

  • コンディショニング=その日の体調という意味だけではない
  • 身体的など5つの体力要素のことを指している
  • また、身体的コンディショニングの中にはさらに7つの要素が含まれている
  • これらを整えること、向上させることがコンディショニングの本質になる
  • コンディショニングは基礎体力であり、その上に技術・戦術などが乗る
  • スポーツ選手は、練習とコンディショニングトレーニングを平行することが重要

こういった内容をお伝えしました。

今回の内容がスポーツ選手や指導者の方のお役に立てると嬉しく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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